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サッカースペイン代表 ポゼッションの高さの理由

サッカートロフィー

サッカースペイン代表はロペテギ監督就任以降、親善試合を含めた戦績は13勝5分0敗で、なんと無敗でワールドカップを迎えようとしている。そう、サッカースペイン代表は無敵艦隊として最強の名を独占している唯一のチームである。ここではサッカースペイン代表の強さをポゼッションの観点から紐解いていく。ポゼッションとはボール支配率のことです。

この現在サッカースペイン代表に見られるポゼッションの高さは、度重なるシステム変更により失っていたティキタカの復活によるものだと考えられます。ティキタカとはディフェンスの最終ラインからビルドアップし、ショートパスをつなぎ、シュートチャンスを作り出す戦術です。このティキタカには我慢強くボールを保持する力が必要となるため、ロペテギ監督は中盤を3人から4人に変更し、パスのつなげる足元のテクニックのある選手を並べています。左からイスコ、イニエスタ、チアゴ・アルカンタラ、ダビド・シルバです。彼らは後ろから前にパスをつなぐだけでなく、流動的にポジションを入れ替えながら、スペースを作ったり、マークを変更したりして相手の守備陣を変更します。

ポゼッションを高くするためには、主に中盤がカギとなりますが、ティキタカに関しては、キーパーを含む選手全員がボールをつなげることが重要となります。攻撃面だけでなく守備も大切です。ボールを奪われるとボールホルダーに近い選手がプレスをかけ、その間に人数をかけてボールを取り戻します。

通常、同時に複数の選手が一人にプレスをかけるのはNGであるが、中央スペースをコンパクトにしながらポゼッションを高く保ち、ショートカウンターで得点を取りに行くためには有効です。選手の走行距離を減らし、ボールを動かすことで相手を翻弄するスタイルは観客を魅了する美しいサッカーとなるのです。

歓声を挙げるファン