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ボランチはゲームメークを行う

重要な仕事

ボランチと呼ばれるサッカー用語を聞かれるようになって久しいですが、攻撃面・守備面・フォーメーションバランスのコントロールといった重要な役割を果たしているポジションです。ボランチの能力が低くなってしまうと90分のゲームメークが崩壊してしまう事から、実績があって監督やチームメートから信頼がされている選手が、Jリーグの各チームでは1名または2名任命されていて、背番号10等を主に付けています。ボランチはゲームメークを司る位置である事から、90分継続してプレーできる選手が望ましくなっており、最後までしっかり走れて体力がある選手が担っている事がほとんどです。

攻撃面におけるボランチは、ディフェンス陣が相手オフェンス陣から奪ったボールや競り合い後のセカンドボールを受け取り、前線の選手に決定的なスルーパスやサイドの選手にボールを供給して得点機を窺うプレーをします。ショートパス・ロングパスの精度が高い選手は、あらゆるボールの蹴り方を出来る器用なプレースタイルであるので、観戦しているサポーターを驚かせるシーンも多々あります。なお、オフェンスに積極的な選手の場合は、前線に顔を出してミドルシュートやロングシュートを放つ選手もいるので、ボランチの攻撃参加時のプレーも必見と言えます。

守備面におけるボランチは、中盤・前線の相手選手からボール奪取が大切な役割となっており、ボールを確実に狙った巧みなタックル・パスをした際のボールカットは、相手チームの決定機を失わせる事に加えて、一転(わずか数秒~十数秒)にして自チームのカウンターや好機に活かせるので、中盤を制するチームが試合を制すると言っても過言ではないでしょう。