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お金を使わなければクラブは強くなれない

強い選手

ヨーロッパのプロリーグで優勝するサッカークラブの多くが、潤沢な資金を持つビッグクラブであることによく表れているように、サッカークラブとお金とは切っても切れない関係にあります。映画やマンガなどの創作の世界では、お金のないサッカークラブでも選手やスタッフたちの努力や戦術の工夫などによって、強豪クラブを上回る強さを発揮することもありますが、現実の世界はそう甘くはありません。

お金をたくさん使うサッカークラブは、スター選手を他所から引き抜いたり、優れた手腕を持った監督を雇ったり、練習場やトレーニング設備などを充実させたりなど、強くなるための手段を色々と実行できます。それらの手段によって強くなれば試合に勝ち続けることができ、リーグ優勝などの華々しい成績を収められます。強くて成績の良いチームにはより多くのファンが付くものですし、スター選手が何人もいれば世間から大きな注目を集められるので、入場料や企業からのスポンサー料などの収入も多くなるでしょう。

収入が多ければそれだけチームの強化を図れるので、強いサッカークラブであり続けることができます。それとは正反対に、お金のないサッカークラブは有力選手をお金のあるクラブに引き抜かれてしまったり、才能のある選手を上手く育てられなかったりするので、なかなか強くなることができません。強くなれないので試合に負け、負けると人気が落ちるのでさらにお金が入らなくなるといった、負のスパイラルに落ち込んでしまう恐れがあるのです。もちろん少数の例外はありますが、多くの場合はこのようにお金とサッカークラブの強さは比例する関係にあると言えるでしょう。そういったことは、サッカー界全体を考えれば決して望ましいことではないのかも知れません。

しかし現実にそうなってしまっている限り、お金を使うサッカークラブばかりが強くなるという流れを変えることは極めて難しいのです。